年越しは音楽とともに。PaniCrewカウントダウンライヴ
忙しない年末と、気怠い年明けには、いつも音楽がある。
十数年にわたって欠かさず参加していた年越しイベントが
残念ながら今年は開催されず大きく落胆していたものの、
「無いなら他のイベントに行けばいいじゃない!」
という渾身のポジティブ思考を発揮し、今回の年越しは、
PaniCrewの「カウントダウンパーティー2013~2014」へ行ってきました。
PaniCrewと自分との距離感はそれほど近いものではなく、
“大学生の頃に一時期ハマった。今は、たま〜に聴くことがある”という程度。
しかも知っている曲もごく一部という、楽しめる要素は非常に非常に乏しい状況。
好きな曲が1曲でも聴ければいいな、という気持ちでの参加でした。
が、そんな予想は大きく裏切られ、ものすごく、ものすごく楽しかった!
「行って良かった!」と心から思える、満足度200%の最高のライヴでした。
23時のスタートから、年明け2時までの3時間。
一瞬たりとも飽きることなく、夢中になって楽しめた理由。
それはまず、聴きたい曲がほとんど聴けた、ということにあると思います。
なんと一曲目から、目当てだった『BASKET BALL』が聴けてしまった!
井手コウジさん楽曲提供によるこの曲は、
PaniCrewを好きになったきっかけであるだけでなく、喩えるなら、
『WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント』的ポジションの楽曲で、
日々戦う大人たちを鼓舞してくれる歌詞が、ビシビシと心に沁みる一曲なんです。
その続編である最新曲『威風堂々~十年後のBASKET BALL~』もしっかり聴けたし、
絶対に聴きたい、でもきっと歌わないだろう…と思っていた僕の心の応援ソング
『夜のトビラ』も、本編ラストを締めくくる曲として歌ってくれてしまった。
お腹いっぱい。
これだけでもう目的は達成されていたし、心は満たされていたけれど、
そのパフォーマンスがまた凄かった。
メンバーのみなさんの年齢は、30代後半。いわゆるアラフォー。
だけれども、バキバキに踊る。歌う。ラップする。
カッコイイ大人とは、こういうこと。
そんなことを誇示する圧倒的なパフォーマンスに魅了されっぱなしでした。
MCで、「メンバー全員が(EXILEの)HIROさんみたいなもんだからな!」
とジョークまじりに言っていたけど、それは全然間違ってない。
あれは本当に凄いと思う。
(同時に、AAAの未来に、勝手に希望を見出していたのはここだけの秘密)
そしてそうしたMCも、めちゃくちゃ面白い!
ボケる、拾う、つっこむ、フォローする。
関西出身ということもあって(?)、一通りのお笑いのパターンが抑えられていて、
MCだけでもイケるんじゃないか、と思ってしまうほど。
ずっと笑ってたなー。
でもそれによってほぐされた会場の空気が、パフォーマンスした時に
「一緒に盛り上がろう!」という原動力にもなるし、
またそのギャップに驚いたりもする。
ライヴにおいてあってもなくても良さそうなMCって、
実はけっこう、大事なんですね。
観客の年齢層は30代がメインで、男女比は2:8くらいの割合で女子ばかり。
ライヴを楽しめるかどうかというのは、客層の空気感も重要だと思うのですが、
基本、みんな盛り上がっているけど、それは強制的ではなくとても自由な雰囲気。
だからこそ、自分も知らない曲でも自然と乗れたし、
振りも見様見真似でやってみちゃったりして、
各々が自由に楽しめる心地良い空間でした。
「ライヴは、ファンのみんな、ひとり一人でつくるんだよぉ」
などとよく言われていて、個人的にはちょっと懐疑的だったけれど、
なるほどこういうことか、と思うこともできました。
十数年ぶりに家に篭って過ごすことになるかと危ぶまれた今回の年越し。
それを大きく覆すかのように、最高に楽しい時間に身を置くことができました。
"Everything Gonna Be Alright."
日々迷い、悩み、理不尽なことにも囲まれながらも
どうにかこうにか生きているけれど、
今年もまた、こうした歌詞のフレーズに背中を押されながら頑張っていこうと
改めて思えたライヴでした。
というわけで、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
2013年のことも自分の中でまだまだ全然、消化しきれていないですが、
始まったなら始めるしかない。どうしてもこんなにも、ただ前に進むしかない。
このブログ共々、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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◆そもそも、PaniCrewとは?
いろいろなアーティストのPVをパロディにしたPVが話題になった
デビュー曲「DisCoNection」(2000.11)がやっぱり有名でしょうか。
(『wanna Be A Dreammaker』もパロられていたアレ)
2013年で結成15周年。
おちゃらけているように見えて、確かなスキルを持った方々なんですよ。
Check it out!!