90's J-POPの続きを聴こう。すべての30代に勧めたいパフォーマンスグループAAA。
冒頭15秒だけでいい。まずはこれを聴いてほしい。
AAA / No cry No more - YouTube
「誰が作曲したと思う?」とアラサー以上の人に聞けば、
その多くが、「小室っぽい!」と答えるのでないだろうか。
これは2011年6月にリリースされた、AAAの28枚目のシングル『No cry No more』。
クレジットは下記の通り、小室哲哉作詞作曲、そして編曲。
2010年5月『逢いたい理由』以来、数多くの楽曲を提供しているものの、
編曲まで手がけているものは少なく、AAAの中でも今作が初。
つまり、小室ヲタ狂気の…待望の作品。
作詞:Tetsuya_Komuro・Mitsuhiro Hidaka(ラップ詞)、
作曲:Tetsuya_Komuro、編曲:Tetsuya_Komuro & Cozy Kubo
ド頭からの強烈なサビに始まり、Aメロのマイナーなコード進行、
Bメロのリズム、クドイまでのサビの繰り返しと恍惚の転調、
そしてアウトロのギターソロ。
さらに、TRFのアノ曲や安室ちゃんのアノ曲を連想させる
確信犯的なタイトルにとどまらず、
「秘めた夢」「情熱」「永遠」「地球」「Don’t let you」
といった歌詞のフレーズの端々からも感じられる小室節。
曲全体の構成、アレンジ、佇まいーーその全身が、「90's J-POP」。
共編曲者である久保こーじさんをはじめとした周りのエンジニアの方々とともに、
“90年代のイイトコ”と“2010年代のイイトコ”を掛け合わせて、
「2010年代の90's J-POP」として仕上げているのだ。
僕らの身体に染みついた小室節のアップデートされた姿がここにはある。
好き嫌いを超えて、僕たちアラサーの青春とともにあった90年代の小室楽曲。
今聴けば、当時の思い出が克明によみがえったり、
やっぱり良いよね、という再発見もあるかもしれない。
そういう、懐かしさもいい。
だけど僕らは、今を生きている。懐かしさだけでは生きていけない。
懐かしさに物足りなくなったら、その続きを聴こう。
だいじょうぶ。90's J-POPが恋しいなら、AAAを聴けばいい。
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iTunesランキングで高順位をキープ中の『恋音と雨空』もいいけれど、
『No cry No more』も是非。
オリジナルアルバム未収録曲なので、シングルかベストアルバムで。
『No cry No more』が気に入ったら、『SAILING』も。
冒頭20秒程度でいい。聴いてって。
AAA-Sailing (LIVE-TOUR 777 TRIPLE SEVEN) 投稿者 crimsonblume
小室哲哉プロデュースのオリジナルアルバム『Buzz Communication』。
『逢いたい理由』から『ダイジナコト』までのシングル曲に加えて、
アルバム全曲を小室哲哉が作曲。曲間がシームレスにつながることで、
シングル曲もまた違った風に聞こえたりも。
一枚のアルバムとしてとても完成度が高い作品。
AAAの小室楽曲を堪能するなら、まずはこれから。
◆AAAのファン層は、未だに若い
メインターゲット層は、中高生〜大学生(男女比 3:7くらい)。
パンダを振り回すファンからのキャーという黄色い歓声以上に、
7人それぞれが着実にキャリアとスキルを積み上げているので、
もう少し幅広い層にウケてもいいんじゃないかと、ファンの贔屓目線では思います。
そして何を隠そう、メンバー全員がアラサー。
同世代が奮闘しながら輝く姿って、無条件で応援したくなりますよね。