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レア曲満載!! 坂本美雨×小室哲哉 TOKYO FM『坂本美雨のディアフレンズ』公開収録&ライヴレポート

2014年4月5日、坂本美雨さんがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組、「坂本美雨のディアフレンズ」の公開収録イベント『DEAR FRIENDS LIVE Vol.2 welcomes 小室哲哉』に行ってきました。

 

このイベントは、本来2月1日に行われるはずだったのですが、その前日の夜、小室さんの乗ったタクシーが追突事故に遭ってしまい、公演延期になっていたもの。本当に大事に至らなくて良かった!!

 

イベント会場は皇居の目と鼻の先、麹町にあるTOKYO FMホール。キャパシティは200名ほどのこぢんまりとした空間でありながら、天井が高く立派なスピーカーも備えており、しっかりとしたホールのつくり。ステージとの距離がとても近い!この距離で小室さんを観るのはいつぶりだろう。

 

17:10頃スタートし、まずは番組の公開収録として30分ほどトーク坂本美雨さんと小室さんの関係の振り返りから始まり、小室さんのソロアルバムのことや、目前に控えたTM NETWORKの30周年ライヴのことなど、小室さんの近況についてトーク。美雨さんがもともと小室さんの大ファンということもあって、節々に愛情が見え隠れしていて、ファンとして安心して、かつ楽しく聞ける。愛に溢れていたよ。

 

17:50頃からライヴパートで、最初は小室さんのピアノソロからスタート。「卒業とか入学シーズンの今にぴったりの曲」というコメントとともに始まったのが、globeの『Precious Memories』。こういう場面でglobeの曲を演奏してくれるのがとても嬉しい。で、定期的に思うのが、またピアノコンサートツアーをやってほしい!ということ。

 

続いて、「甲子園の行進曲にも選ばれた曲。最近は豊川高校のこともあって(笑)、注目してましたね」という紹介で披露したのは、渡辺美里My Revolution』。

豊川高校の件とは、この高校の校章が小室さんのかつての“TKロゴ”に酷似していて(笑)、Twitter上で話題になったアノ件ですね。

 

 

以降は、美雨さんと2人でのパフォーマンス。「ずっと歌い続けたい曲です」と美雨さんが語った『永遠と名づけてデイドリーム』からスタート。"小室さん×美雨さん”と言った時に、真っ先に思い浮かぶ曲ですが、まさか小室さんのハモり付きで生で聴ける日が来るとは!そんな感動がいきなり沸き起こった一曲目を皮切りに、次々とレア曲を歌ってくれました。

 

続く2曲目は、華原朋美LOVE BRACE』のカバー。『I'm proud』でも『I BELIEVE』でもなく、『LOVE BRACE』。素晴らしいな!

 

この曲は、美雨さんが歌手になるきっかけになった曲とのことで、美雨さんがカラオケで小室さんの曲を歌いまくっていたのを父上・坂本龍一さんのマネージャーさんが聞いていて、ちょうどその時に女性ヴォーカリストを探していた教授に推薦したのだとか。あのSister Mの始まりのきっかけが小室さんだったなんて!

 

美雨さんの歌声は、高音部であっても全然余裕があってスケールが壮大。朋ちゃんとはまた違う表情が聴けてとても良かった。

そしてこの曲でも、小室さんはしっかりハモってくれていた!この先ずっと、この曲のハモりを聴くことはないだろうと思っていたので、テンションが上がらないわけがないですね。少し前まで、朋ちゃんソングが個人的に盛り上がっていたのでなおのこと。

 

いまや女性のヴォーカリストで、小室さんと共演して90年代の楽曲をカバーした時に、小室さんのハモりまで聴ける方というのは、坂本美雨さんの他にいないのではないかと思うので、美雨さんには感謝の気持ちしかありません。この勢いでぜひ、美雨さんによる90年代小室ソングカバーアルバムをリリースしてほしいですね!

 

続いて披露したのは、2011年、東日本大震災被災者に向けた、国連の支援プロジェクトソングとして制作された『Always be there』。この曲も音源化されておらず、国連のイベントで一度しか披露されていないレア曲のひとつ。初めて聴いたのですが、とても気に入ってしまった。「いつの日か涙せずに すべて思い出を敬う」というフレーズがとても印象的。言葉の選び方が独特で巧み。

 

◆2011/04/19 国連"Friend's Whistle!" プロジェクト支援ソングの制作が決定! 

 

最後の曲は、小室さんの日本語詞によるベット・ミドラー『The Rose』のカバー。この曲は、2013年10月にお二人が出演したテレビ番組「芸能人最強アカペラ王者決定戦 ハモネプ★スターリーグ」で、決勝に進んだ時のために準備されていたもので、惜しくも敗退してしまったためお蔵入りになっていたという、これまたレアな一曲。

 

この件については、第56回放送分(2013.10.28)|【終了番組】 小室哲哉 Radio Digitalian|JFN Onlineで語られていたようです。(雑誌『ROLa』に掲載された、古市さんによるインタビューのことも少し触れられていますね!)

 

『The Rose』には個人的にちょっとした思い入れがあって、僕が中学生の時に英語の授業で聴いて以来、globe KEIKOさんにカバーして欲しい!と密かに願い続けていた曲なのです。(超アヤフヤな記憶ですが、その昔ラジオ「globe Drivin' A Go! Go!」で、KEIKOさんも好きな曲として挙げていたような気がするのだけど、これは記憶の捏造かな……!?)

 

小室さんが書き下ろした日本語歌詞。細部までは覚えていないのですが、強烈に突き刺さったフレーズがこれ。

 

「声を聞かせて もう一度 お願い」

 

作り手のバックグラウンドと作品を安易に重ね合わせてしまうのはあまり好きではないのですが、このフレーズは小室さんがKEIKOさんに宛てた言葉のように聞こえしまって、その言葉の持つ意味以上の意味を感じていました…。

 

ピアノの伴奏と美雨さんの声、そして小室さんのハモり、切ない旋律に重ねられるシンプルな言葉という、とことん研ぎ澄まされた音楽も相まって、お二人のパフォーマンスに一気に引き込まれてしまいました。聴き終わった後は放心状態というか、心がしびれているような、そんな感覚。

 

数々のレア曲を披露してくれた中でも、この曲はラストに相応しくものすごい力を感じたパフォーマンスでした。ぜひぜひ、音源化して欲しい!小室さん、お願い。美雨さん、お願い。関係者のみなさん、どうぞお願い。

 

終わったのは19時頃で、公演時間は2時間弱。密度の濃い、空間と時間でした。

 

この日の模様は、来週4月10日(木)の番組で放送されるとのことです。テレビカメラも入っていたので、週明けのワイドショーで取り上げられるかも知れませんね。

 

■セットリスト

>小室哲哉ピアノソロ

01.『Precious Memories』(globe)【iTunes】

02.『My Revolution』(渡辺美里【iTunes】

 

>小室哲哉×坂本美雨

03.『永遠と名づけてデイドリーム』【iTunes】

04.『LOVE BRACE』(華原朋美【iTunes】

05.『Always be there』

 (国連 "Friend's Whistle"プロジェクト支援ソング)

06.『The Rose』(Bette Midler【iTunes】

 

◆小室さんのサインをいただいた

イベント終了後、小室さんの最新ソロアルバム『TETSUYA KOMURO EDM TOKYO』購入者にサイン会を実施。100人以上はいたのかな。たくさんの人が並んでいて、ただひたすらにサインを書き続ける小室さん。握手はできなかったけど、やっぱり目の前でサインをいただくのは嬉しい!これまで何度か握手会に行っているものの、ご本人を目の前にすると超緊張するもので、こればかりは慣れないですね。緊張で足が震えていたかも。はー。でもとても良かった。嬉しかった。

 

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